木曜日

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sei/20051103/mng_____sei_____001.shtml
BC級戦犯合祀『非公表に』 旧厚生省、都道府県に要請


連合国によりBC級戦犯とされ刑死した旧軍幹部らの靖国神社への合祀(ごうし)をめぐり、旧厚生省(現厚生労働省)が一九五九年四月、各都道府県に公表を控えるよう求める文書を出していたことが二日、同省の内部資料で分かった。「重大な誤解を生じる恐れ」などがあるとして、公表に不安を訴えた神社側の意向に沿っていた。

1959年当時の宮司である筑波宮司は、BC級の人は(国の方針に従った)犠牲者であり、すぐに合祀しなければならないと考えていたらしいが。

「部外(多数の一般戦没者遺族を含む)」からの神社側への投書などに表れた意見に照らし「重大な誤解を生じ、ひいては将来の合祀にも支障を起す恐れもある」との懸念が記されていた。
その上で「神社側は最も慎重な態度をとり、この際今次合祀者中に標記死没者が含まれていることを公表せず、世論と共に極めて自然に推移するよう希望」しているとして、「充分お含みおき下さるよう」と求めている。

当時の世論はこれを支持していなかった、ということか。なんか、騙しみたいだ。説明責任という言葉は当時なかったのだろうな。
ところで、「将来の合祀」というのは、旧厚生省的に「A級戦犯の合祀」を指していたのだろうか。もしそうならば、騙しの上に騙しを塗り重ねるような話だと思うのだが。「A級戦犯の合祀」が問題であることは確かだ(何が問題なのか、と開き直るひともいるだろうけど)。そして、その問題の根っこには、あの戦争を正当化しようとするひとたちの暗躍があったわけだ。で、今その無責任のツケを回されているわけだね。