どうなんだろう

http://www.asahi.com/business/update/0222/040.html
カニ輸入存続求め、ロシア船の「保険」肩代わり 稚内


関係者によると、稚内では会社法人を設立。法人が契約を結んだロシアなどの船が万一、日本の領海内で座礁事故を起こした場合、流出した油と船体の撤去費用をまかなう。改正法が定める最低保険金額並みの1億1千万円を用意し、地元の金融機関に積み立てる。


日本のカニ輸入量の約4分の1を扱う北海道・稚内港の海運業者らがカニ貿易への打撃を懸念し、無保険船が座礁した場合の撤去費の肩代わりに乗り出すことになった。


改正法は保険以外の第三者による撤去費の支払いを認めており、22日の閣議稚内の法人による肩代わりを認める政令改正が行われる見通し。

で、この肩代わり費用は価格に転嫁されるわけですね。カニを食べる機会はほとんどない(自発的に買おうという気は全くない)ので、フトコロが痛むことはありませんが。カニ好きの方、ご愁傷様です。まあ、油濁被害で海が汚染された時のことを考えれば、意味のある出費なのではないかと思わなくもないのですが。まさか改正油濁損害賠償保障法って、保険屋だけが儲かる仕組みなのでは??

撤去費の肩代わりは、ベニズワイガニ水揚げ日本一で、約4割を北朝鮮からの貿易に頼る鳥取県境港市島根県浜田市の業者らも検討したが、資金調達の難しさから断念したという。

改正油濁損害賠償保障法は、北朝鮮船籍のカニやアサリを積んだ船の入港を事実上制限するという、間接的な経済制裁的効果を期待する向きもあるようですが、結局損益を被るのは、国内の業者(と、消費者)なのではないかという懸念もなきにしもあらず。う〜む。どうなんだろう。