「細石」と書いて「さざれ石」と読むことを初めて知った

http://www.tokyo-np.co.jp/00/detail/20041210/fls_____detail__032.shtml
君が代の訳の訂正を指示 「君主よ、汝の支配」


政府は10日の閣議で決定した答弁書で、在ドイツ日本大使館のホームページに掲載されている「君が代」のドイツ語訳について「誤解を招きかねない内容だ。適切に対処する」として、訂正すること明らかにした。
ホームページ掲載のドイツ語訳を日本語に直訳すれば「君主よ、汝(なんじ)の支配が千年も、いく千年も続くように」なっており
政府はすべての在外公館に対し「君が代」の意味について政府見解を周知徹底するとしている。

君が代は千代に八千代に細石の巌となりて苔のむすまで」
ドイツ語訳の直訳どころではなく、日本語の直訳でも「天皇の治世が千年も、幾千年も、細かい石が大きな岩になってその表面に苔が生えるくらい長い間続くように」ですよね。
政府見解(1999年の小渕内閣)によると「君」は「日本国及び日本国民統合の象徴であり、その地位が主権の存する国民の総意に基づく天皇」で「代」は時間的概念だが、転じて『国』を表す」とのことで、「君が代」は「日本国民の総意に基づき天皇を日本国及び日本国民統合の象徴とする我が国」のことになり、これによって歌詞を「我が国の末永い繁栄と平和を祈念したもの」と解釈するのが「適当」とのことです。
個人的にはとても不自然で不「適当」な解釈だと思います。わかりにくいし。ころころ変わるし。でも、「自衛隊が派遣されている場所が非戦闘地域である」とかいう解釈すらまかり通っているので、そういう人たちにとってはそういう解釈もありなんだろうなと思います。なにしろそういう人たちを、僕たちで選んでいるわけですから。
憲法が「時代に合わない」そうですが、この詩の内容もまた「時代に合わない」ような気がします。もっとわかりやすく、自然な、解釈でどうとでも取れるようなあいまいなものではない、この国の主権者である国民の「末永い繁栄と平和を祈念した」歌詞にリメイクしてはどうかと思うのですが。