やぶへび

米下院外交委員会は18日、従軍慰安婦問題で日本政府に対して明確に歴史的責任を認め、首相が公式に謝罪するよう求める決議案を26日に採決する日程を固めた。米議会関係者が明らかにした。本会議での採決は未定だが、ラントス外交委員長も決議案を支持する考えを示しており、同委員会での可決は確実な情勢だ。
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日本の国会議員有志や言論人らは今月14日付の米紙ワシントン・ポストに強制性を示す文書はないとする全面広告を出した。だが、議会関係者の一人は「この広告は確実に採決を促す要因になった。態度を保留していた議員も『決議を通すのは今だ』と確信したかもしれない」と、逆効果だったとの見方を示した。
(太字は引用者による)

http://www.asahi.com/international/update/0619/TKY200706190038.html

はい、おつかれさん。
せっかく沈静化しつつあったのに、わざわざ蒸し返すんだもの。まあ、日本の国会議員(それも第一党と第二党)や「知識人」と呼ばれる方々に、少なくともこれだけの歴史修正主義者が存在するってことを、わざわざ全米に(全米かどうかはわからんけど(笑))知らしめてくれたという点についてのみ、この全面広告は効果があったような気がする。
それにしても、支持するひとの中に「Koichi Sugiyama Musician」の名前を見つけた時のショックったら。なんだかなあ。ちょっとショックだなあ。まあ、いいけど。

広告には「1945年に占領軍当局は、米兵による強姦(ごうかん)を予防するため慰安所の設置を日本政府に要請した」とあり、これが反発を招いた可能性もある。
(太字は引用者による)

これは例の産経新聞の「占領時、米軍も「慰安婦」調達を命令 ホンダ議員「旧日本軍は強制」言明」記事のあれですか(「命令」は「許可」に訂正されたらしいです。「美しい壺日記」の中のひと、お疲れさまでした)。どちらかと言えば「要請」は「命令」寄りかな。意見広告を出したひとたちは、件の記事を訂正前の段階で参考にしてしまったのかもね。このあたりも迂闊。