月曜日

昨日、愛知県知事選と北九州市長選があり、愛知では自公推薦の現職知事、北九州市では野党3党推薦の新人候補がそれぞれ当選した。表向きは1勝1敗。以下は愛知県知事選挙の開票数。

  • 当1424761 神田真秋 無現[自・公]
  • 1355713 石田芳弘 無新[民・社・由]
  • 160827 阿部精六 無新[共]

接戦と言われている。が、これを与党と共産党を含む野党の獲得票数で比較した場合、以下のようになる。共産党推薦の阿部候補に入れる有権者が、政権与党支持って可能性はあまりなさそうなので(ほとんどは批判票だろう)、とりあえず阿部候補が獲得した票はすべて野党の獲得票とする。すると、

  • 与党支持票 1424761(48.4%)
  • 野党支持票 1516540(51.6%)

逆転である。愛知県知事選で現職候補が辛くも勝利を得たのは、対立候補の票が割れたからであることは明らかである。共産党が候補者(あえて言えば泡沫候補)を立てたおかげで、与党に対する批判票が割れ、結局与党候補を利することになったわけだ。
で、柳沢厚生労働相は辞任をとりあえず免れ、同相の罷免を求める野党(共産党含む)は、今この時も参議院予算委員会を欠席し、時間と税金の無駄遣いをしているわけで、まったくもーなんだかなーってカンジだ。

結論、共産党があほ。本人たちは正しいことやってるつもりだろうが、死票作って、結果として政権与党を利していることに、いいかげん気がついて欲しいニャ。

追記(2007/02/09)

今回の愛知県知事選挙で共産党が阿部精六候補を擁立した経緯について、日本共産党中央委員会メール室の方からお返事をいただきました(お忙しいところありがとうございました)。
で、以下の記事を教えていただきました。

日本共産党と「革新県政の会」は「県政を変えたい」という県民のみなさんの声と要求を集約して、9月20日の「革新県政の会」の総会で知事選挙の政策を決め、11月9日には、その先頭に立つ候補者として阿部精六さんの擁立を決定しました。


同時に、犬山市長をつとめた石田芳弘さんが立候補を表明しました。石田氏については、トップダウンの市政運営や「開発型」とも受けとられかねない施策の実施など危惧すべき点はありましたが、少人数学級の実現など教育行政については、私たちも評価できる実績をもち、知事選の公約でも教育改革を打ち出していることなどをふまえて、石田氏との間で協議を行ない、重要な政策で一致できるなら、「共同」の努力をおこなうという立場を明確にし、協議をよびかけてきました。石田氏側も、「革新県政の会」との協議に応じる立場から日程まで確定していました。しかし、再三にわたる民主党と「連合愛知」の側からの「協議にも応じるな」という妨害のなかで、石田氏自身も「私を支援してくれる人たちが議論した一つの結論」(11月27日の豊田市での記者会見)として、これに従いました。
(太字は引用者による)

http://www.jcp-aichi.jp/news/070204-033040.html

なにやら民主党と連合愛知の側から「共同」を断られてしまったようですね。これは地方政治が「オール与党」体制になってしまっていることに問題があるようです。
前回のメールで共産党のみの責任であるかのように述べたことについては、私の認識が間違っていたようです。お詫びして撤回させていただきます。