昨日の続き

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20060702/mng_____sya_____007.shtml
教育勅語幼稚園で暗唱 戸惑う保護者も


両幼稚園の園長を務める籠池靖憲氏によると、幼児期から古典に親しむため、一昨年から月一回、年長組の園児を対象に論語の勉強を始めたが、「教育の神髄を短い言葉で伝えているのが教育勅語」と考え、昨年十月ごろから教育勅語を教えているという。
年長組の園児は毎日、一時間目の授業の初めに担任の指導で教育勅語を暗唱。保護者にも口語の訳文に「今こそ教育勅語の精神が必要」という園長の所感を添えて配布したという。
ある保護者は「こういう教育をするとは知らずに入園させた」と戸惑いをみせるが、園側は「保護者の不満の声は聞いていない」としている。
籠池園長は「戦争にいざなった負の側面を際立たせ、正しい側面から目をそむけさせることには疑問を感じる。親を敬い、自分を高めるという精神を体現すれば、無軌道な方向には行かない」と話している。
−−−
■現代にはそぐわず
沖田行司同志社大学大学院教授(教育史)の話 意味を理解する前に暗記させる教育方法はあるが、題材に教育勅語を選ぶのはいかがなものか。個々の道徳項目に問題はないといっても、教育勅語天皇主権をうたっており、国民主権の現代にはそぐわない。幼稚園児には宗教、学問の自由を侵す結果となった教育勅語の歴史的経緯を理解できず、無理がある。

どうも丸暗記させてるっぽいな。で、丸暗記で「負の側面」も「正しい側面」に紛れ込ませて教えちゃえってことだったりして。
保護者は配布された口語訳に添えられた園長の所感とやらを読まなかっただけなのか、それとも本当に知らなかったのか、よくわからん。「不満の声は聞いていない」というのも誰も変に思っていないのか、それとも園側が聞く耳持たないだけなのか、これもまたよくわからん。
いずれにせよこうした教育を受けた園児たちが卒園後どう育っていくのかは少々気になる。追跡調査やってくれないかな。多分ごく普通の小学生に育ってるんだろうけど。