メモ・養老天命反転地の住宅版

http://www.tokyo-np.co.jp/00/thatu/20051013/mng_____thatu___000.shtml
バリアフリーの家 不便な方が体を使う


東京都三鷹市で建設中だった、美術家・荒川修作さん=米ニューヨーク在住=デザインの分譲用の集合住宅が15日完成する。あえて不便にした造りは、生活のなかで体を使うことを迫り、健康へつなげていこうという発想から生まれた。過激な「反バリアフリー住宅」だ。

いわゆるデザイナーズマンションですな。分譲予定価格が「周辺のマンション相場(3LDKで約四千万円)の二倍程度」って、8,000万円ってことだろうけれど、4,000万円違って「程度」も何も(笑) おまけにその4,000万円には土地代は入っていないぞ。
いずれにせよ、一般庶民には高嶺の花ってことで。このうち荒川氏はデザイン料としていくら取るんだろうか気になるところ。あと、永住したいと思うひとはどのくらいいるんだろうか(何年か経ったら、結局内装バリアフリーにリフォームしてそうだが、それだとあまりにも無意味なので、ひとに貸して別の場所へ引っ越してたりして)。

バリアフリーの流れに正面から衝突するが、荒川さんは「体にある程度の負荷がかかる生活をする方が自然。健康な老人が、バリアフリーの施設に入って、かえって衰えが進んでしまうという事例もある。工夫をしない生活では人は退化する一方だ」という。

「ある程度の負荷」ってところがキモか。何事も快適すぎると、身体の抵抗力が下がる、ということだろうか。まあ、考え方としてはわかるんだけど。ただ、日常生活からすでに様々な負荷がかかってる身としては、お金をかけてまでこれ以上負荷をかけようとは思わないし、それ以前に、"バリアフリー住宅に住まなければそれで十分事足りる"ような気もする。工事費も安くなる。そんなわけで、反バリアフリーじゃなくて、非バリアフリーで。

将来は数百戸規模の大型開発で安く供給したいという。また、リハビリの効用から高齢者施設などへの導入も提案している。

ふーん。「とりあえず言っとけ」って印象。