で、流行にはすっかり乗り遅れ(苦笑)

clawさんところの8/18のコメント欄で見かけた、マンガ嫌韓流の書店週間ランキングの話。
紀伊国屋書店(国内約60店舗)と有隣堂(東京・神奈川中心で33店舗)で1位、三省堂(東京・名古屋・大きな地方都市で33店舗)で3位とのこと。ただ、日販のBooksベストセラー週間総合ランキングを見るとランク外なので、ごく一般的な「町の本屋さん」ではそれほど仕入れられてはいないのだろうと思われる(これはひとつのポイントであると思う)。とはいえ、帯には「発売7日で20万部突破」とあるので、少なくとも20万部は刷ったんだろう(ここでウソついてもあまり意味はない)。まあ、商業的には成功した(アングラ系出版社としては大成功かも)と言っていいのではないかと思う。
ゲリラ的というか、非常に「お金のかからないマーケティング」をやっていたような(それ以前にきっとお金なかったと思うけど)。全国紙や雑誌に広告打つよりも、アマゾンの予約ランキングの1位をキープしている方が安上がりで、よりターゲットにリーチしたのかもしれない。同様の戦略を使う3匹目以降(2匹目はジョージ秋山のあれ?)のドジョウ狙いが、今後雨後のたけのこのごとく登場するのではないかと。晋遊舎が"2巻"を出す時は、もう少し違った(お金をかけた)戦略を取るのかもしれないが(その前に"1巻"をよりマスに売るためにお金をかけるのが先か)。
ところで、アマゾンのレビューを見ると、「マスコミが無理やり作り上げた韓流ブーム」という言葉がよく見かけられる(その場合、「ブームは廃れつつある」的な言葉が続く)。ブームの仕掛けを疑うのは結構だが、「自分たち(だけ)は踊らされていない」と思っている(らしい)のが…なんというか、若いなぁ…と。「純粋まっすぐ君」とでも呼べばいいのだろうか。書き込んだレビューが公開された時点でそのレビューも宣伝の一端を担うと思うのだが、それが売り手側に全く意図されたものではないと思っているのだとすればおめでたい話であるが。
無理矢理作り上げられたものであろうが何だろうが、それを楽しんで、満足を得ている人がいるなら、何の文句のつけようがあるだろうか。その意味では、「韓流」に対しても、この「嫌韓流」に対しても同じだと思う。ただ、個人的には「アンチ○○」的なものに大枚はたいて、わざわざネガティブな満足(ガス抜き)を得ることには興味がない。