今朝の東京新聞国際面から

先日亡くなったローマ法王ヨハネ・パウロ2世が、いまわの際に「アーメン」と言ったか言わなかったかの、外野にとってはある意味どうでもいい話。

最期の「アーメン」無かった!?
法王の主治医が側近の証言否定


「臨終に際して法王は一言も話せない状況だった」−−。ローマ法王ヨハネ・パウロ二世が最期の言葉として「アーメン」と話したとする法王側近の証言を覆す「新証言」が法王の葬儀に合わせて飛び出した。
法王最期の言葉は二日の臨終に立ち会ったポーランド司祭が伝えたもので、「法王は窓に向かって十字を切るように右手を挙げ、その後『アーメン』と唱えて事切れた」と語った。このエピソードは、窓の下で法王を励まし続けた若者ら信者に最後の感謝を示したものと伝えられ、世界中の信者の胸を打った。


バチカンは一日にも、法王が切れ切れに「(見舞いに)よく来てくれたね。ありがとう」と話したと明らかにしたが、法王は数週間前から声が出ず、この話も疑問視されている。

板垣退助の「板垣死すとも自由は死せず」発言と同レベルか*1。ま、このくらいの「捏造」なら罪はないと思うが、青木幹雄みたいに、脳梗塞で入院中の小渕恵三首相(当時)から「森喜朗を後継に」とかいう「遺言」を聞いちゃうとこまで行くと、少々胡散臭い。
「事実」よりこうした「物語」が好まれるのは、どこでもいっしょか。

*1:いつぞやのバラエティ番組で出題されたクイズで、「板垣の最期の言葉はなんだったか」が問題になった時、ある解答者の答えが「ぐはっ」だったのは笑ったけど。そりゃそうだ。